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”下流の宴”クズは前向きな人の足を引っ張るのはダメ

火曜日の今日は晴れ予報だったけど曇り空。明日から雨だとかいう噂だしとりあえずお山へ。

ゴールデンウィークやらが終わったせいか、平日のお山にも平和が戻ってきた。ウグイスやホトトギスとか他の鳥の鳴き声が響きわたり、時折足音が聞こえた先をみたら鹿さんが走ってたりする。イノシシは冬場は見かけたけど最近は見なくなったなぁと。

今日もいつもの雑穀米に紅生姜と天かすと麺つゆで作った悪魔のおにぎりがお昼ご飯。

今日のお山のお供読書は林真理子さんの”下流の宴”

医者の娘として生まれたけど早くに医者の父親が他界して女で一つで育てられ国立大まで出してもらった上流階級思考のある母親から生まれた息子。父親は早稲田を出たそこそこのサラリーマン。母親はいつも身分というのを気にしている教育してママ、それに耐えれなくなって高校中退して息子はフリーターに。

そんな息子に母親が下層と見下す要素満載の彼女ができて同棲へ。結婚しようと母親に挨拶に行くと、身分意識の強い母親はうちの息子は本来で有ればこっち側の人間だから、あなたみたいな下層の人間と一緒にいるべき人感じゃないんだと罵る。

彼女はその物言いが不愉快で、なら私が医者になって上流の人間になってやると啖呵を切って受験勉強へというお話。

だいぶ昔の本だからネタバレを書くけど、結局はその女の子は周りの人の助けもあり、頑張って国立の宮崎大学の医学部に合格。だけど息子は頑張って生きていくという気構えなし。一生フリーターでなんの問題があるのかという考えが変わらない。

だけど彼女はこれから医学生として向上心の強い同級生などに囲まれて行くけど、自分のような向上心のかけらもない人間が一緒にいると我慢できなくなるよと。見下したくなるようになると。あなたは私と違う世界のひとになったんだと。

そう言って身をひく息子。

私はこのシーンでウルウルきたよ😭

彼女は彼と結婚したいので彼の母親を見返すために受けた医学部だったのに、、、彼女はすぐに結婚しようと泣いて食い下がるけど、彼の意志は固い。

そして、その母親に向かって息子の向上心は絶対に伸びない。と父親がさとす。そう言う生き方の息子なんだと。だけども母親の賎民意識は変わらないんだよね。そういう人種は変わらないよなぁと私も思う。

なかなか面白い本だった。

セミリタイアラーはその息子を象徴してるんだなぁと。

リタイアを決めた人間は社会で頑張ろうとしてる人の足を引っ張ってはならないんだよ。

セミリタイアはクソがする事だから、自分がクソでないと思ってる人を巻き込んではいけないし、セミリタイアを薦めてる奴なんてクソ以外だと思うよ。

どうしようもなく、セミリタイアの道を選んだ人は自己責任だけど、その道が素晴らしいというデタラメを流すヤツは人間のクズ以下だと思うよ。

自分のクズな生き方に他人を巻き込まないと決めた息子、あっぱれだと思うけど、その根性があってもフリーター生活を一生続けるという気概は褒められたものかどうか、、、

まぁ、そういう生き方もあるんだろうけど、絶対に後悔するよと思う。

コメント

  1. sanou より:

    グウタラがなぜ一定の割合で生存するのかずーと疑問でした。
    コロナで実感したのですが、氷河期などが続いたときにエネルギー使用量が少なく、何もせずにじーーとしていられる人がエリートに、まさに今と逆が起こるからだと思います。
    サイコパスも平和な時には社会のゴミですが、戦争が始まれば超エリートになるように。

    • たなお より:

      いろんな個性がいないて社会のリスク管理が成り立つということですかね。